店にホオノキがやってきました!
KAN 薬舗に、ホオノキと藤の花がやってきてくれました。
ホオノキの花のふくよかで甘い香りが、店にふんわり広がっています。
ご来店のお客様も、花に近づいて香りをかいだり、写真を撮ったり・・・。
このホオノキの樹皮を乾燥させて作られたのが、「厚朴」という生薬です。
★胃腸を元気に保つ
(膨満感を鎮めたり、消化を促進したり)
★咳や痰を抑制する
などの効果があります。
昔から、消化器症状や精神神経症状に使われてきました。
「厚朴」は漢方を勉強していると頻繁に出てくるので、おなじみの生薬です。
でも、その元となるホオノキをこんなに間近で見られたのは、今回が初めてでした。
そして、お花が見事な美しさ!
なんとホオノキの花は、時期によってオス・メスの機能を変えるのだそうです。(前半は雌花、後半は雄花として機能)
生薬としては樹皮からできる【厚朴】が有名ですが、花蕾も【厚朴花】として立派な生薬です。
余談ですが・・・
「喉に、まるで梅干しの種でもつまった感じがする。 飲食のたびに違和感。 病院でレントゲンを撮っても何も映らず、異常無しと言われる。」
こんな症状を、中医学では【梅核気(ばいかくき)】と呼びます。
これは、気の巡りの悪さにより起こる症状。
(店頭でも、ストレスの多い方によくみられます。)
そんな時に使う有名な処方が【半夏厚朴湯(はんげこうぼくとう)】。
そう!今回の主役の厚朴が、良い仕事をしてくれるんです。
西洋医学では「異常なし」と言われても、「現に自覚症状はあるしっ!!」ということ・・・よくありますよね。
「気」の概念の無い西洋医学では仕方ないのかもしれませんが、実際に気が不足や滞りによって出る症状たちは、わんさかあります。そして中医学の視点からみると、「犯人はお前だっ!」と判明することも多々あるんですよね。
「体調不良の原因が分からなくて不安。」
という方に「漢方という選択肢もあるんですよ〜!!」とお伝えしたい!
つくづくそう思います。